海外へ出発する前に
更新日:2024年10月31日
アメリカ社会学会のため出かける準備をしている。会場はカナダのモントリオール。フランス語圏である。だからといって、フランス語の準備は全くしていないが、カナダへ行くのは7年ぶり、アメリカへ行くのは5年ぶりである。ほぼ毎年、アメリカ社会学会で発表していたが、コロナ禍のため研究の国際交流はすっかり低調になってしまった。ちなみにモントリオールがあるケベック州はフランス語圏であり、フランス語の文化を絶やさないよう、フランス語の使用が義務づけられることが多い。店の看板はフランス語で作らなくてはならない。チャイナタウンの看板をどうするかでもめたとか。フランス語圏が独立すべきという意見もあり、常に、社会の分裂の危険がある。社会統合(social integration) は常に重要な問題である。現代日本は充分に統合されているので、日本人は、社会統合の重要性が何か分からない人が多い。
海外出発前に、歯ブラシや目薬など、細かいものを買うのはともかくも、パスポートと航空券の他に、学会の登録、現地でのホテル予約、レンタカー予約、ビザの準備が必要。といっても、日本のパスポートを持っている場合は、3ヶ月以内の仕事か観光ならビザ免除が多い。ただ免除といいつつ、最近は事前に、アメリカならESTAのような、ビザ免除プログラム申し込みをweb上でやり、クレジットカードで料金を払う必要がある。これさえ忘れなければ、あまり問題はない。アメリカ、カナダト両方について事前にweb上で手続きをした。
現金は、現地についてから、空港のATMに日本のクレジットカードを入れて、ドル札を入手すればよい。成田空港での両替などはレートが悪い。必ず持って行くのはチョコラBBのようなビタミン剤。食生活が良くないので、口内炎とか夏なのに唇が切れたりとかあったので。百円ショップのスリッパとかも、あれば現地のホテルで快適。あとは現地でレンタカーを運転する時のためのサングラス。なるべく荷物を減らすことが大切。文具や目薬や歯ブラシなどかさばらないものを持って行くのは悪くはない。現地のコインランドリーで使うための洗剤は少しだけ持って行く。
よく忘れがちなのは各種の充電器と、現地で使う身分証などのカード(以前作ったもの)、上着、薬など。風邪薬や胃腸薬はあった方がよい。海外の学会会場は、夏でも冷房ききすぎでとても寒いので、上着は必要。部屋のエアコンの口を塞ぐためにセロテープがあると、意外と役に立ったことがある。日焼け止めや虫除けスプレーや入浴剤もあってもよい。それと、アメリカやカナダは、とても乾燥しているので、喉が渇き、ついコーラのようなものをたくさん飲んでしまう。脱水症状になりやすいので、塩せんべいなど持っていくとよい。現地のホテルに夜中に着いた場合、何も食べ物がないことがある。ノリやインスタント味噌汁なども、かさばらないならば、少しだけあってもよい。
ただし当然ながら、生肉や生野菜のような食品は持ち込めない。国によって規則は違い、台湾は豚コレラ対策のため、肉エキスを使ったカップ麺も持ち込み禁止で、もし持ち込むと高額な罰金がかかる。余計なものは持って行かず、なるべく荷物の量を減らすのが基本。現地で買ってもいいのだし。ただ、日本のようなウェットティッシュや、日本式の歯ブラシは、アメリカにはあまりない。
2022年8月から、台湾の輔仁大學に滞在して、色々とお世話になったのだが、ビザ準備のために、現地の大学とやりとりすることに時間がかかった。といっても、アメリカのビザ手続きはとても時間がかかるが、台湾は、それほど大変ではなかった。台湾社会については、いずれまた、何か書きたいと思っている。以下はかなり前に、台湾で頼まれて、日本社会について書いたもの。
しかしこれも、かなり時間がたってしまった。そろそろまた、何か分析しなくては。
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